SNSやWeb会議システムなど多種多様な交流の手段が登場するなか、現在もメールはビジネスにおいてもっとも使われているコミュニケーションツールです。
そのため、メールマーケティングはいまも多くの企業が実践しており、見込み顧客の育成や顧客との関係性の維持・向上、休眠顧客の発掘などさまざまな効果に期待できます。
メールマーケティングの作業効率を高め、分析や改善をおこなうには、各種ツールの導入が便利です。この記事では、具体的にどのようなツールがあるのか、おすすめをご紹介いたします。
メールマーケティングとは
メールマーケティングとは、メールを活用して顧客に有益な情報を配信し、自社のことを想起してもらい、購買意欲を刺激するマーケティング手法です。
メールマーケティングには通常のメールマガジン配信のほか、見込み顧客の属性別で内容を振り分けて配信するターゲティングメール、特定の条件を満たすユーザーへ段階的にアプローチするステップメールなど、さまざまな方法があります。
広告出稿のような受動的な宣伝手段とは違い、顧客の属性や状況、商品・サービスの購入に対する温度感などに合わせて能動的なアプローチが可能なため、費用対効果も高いといわれます。
メールマーケティングの効果を高めるツール
メールマーケティングは、ツールを使うことで配信作業の手間を大幅に軽減できるほか、その効果をさらに高められる、さまざまな機能が利用できます。
メールマーケティングの効果を高めてくれる、おすすめのツールをご紹介いたします。
メール配信システム
メール配信システムとは、大量のメールを一斉送信できるツールです。指定の日時、指定のリストを選んでの配信、ステップメールの自動配信や特定ユーザーへのリマインドも可能です。
また、配信後のメールの到達率や開封率、本文のURLクリック率などの効果測定もできるため、目標到達率の確認、改善にも活かせます。
MA(マーケティングオートメーション)ツール
MAツールとは、マーケティング業務を自動化するツールです。具体的には、サイト閲覧者のデータ取得によるリストアップ、行動履歴をもとにした追跡バナーの配信などがあります。
MAツールによっては、メール配信システムと同様にメールの一斉送信、効果測定の機能もあるため、リードの獲得や管理もあわせておこないたい場合、MAツールを利用するのもおすすめです。
メール配信システムおすすめ5選
では、メール配信システムのおすすめを5つご紹介いたします。いずれもメールを一斉送信できるだけでなく、高度な配信機能や解析も可能です。
blastmail(ブラストメール)
顧客導入数シェア9年連続ナンバー1、20年以上もの長きに渡りサービス提供を続けているメール配信システムです。
「マニュアルを読まなくても直感的に理解できるサービスづくり」を目指しており、シンプルで使いやすいメール作成が特長です。
また、大量送信しても迷惑メールとして弾かれにくい独自のノウハウももっています。APIが無償提供されているため、自社システムとの連携も可能です。
WiLL Mail(ウィルメール)
初期費用不要・最短1か月から利用可能なメール配信システムです。業界唯一、毎月の配信数に応じて最適なプランを選べる料金体系が大きな特徴。
ドラッグ&ドロップでHTMLメールが作れるエディタがあり、知識がなくてもデザインの凝ったメールをカンタンに作成可能です。
また、効果測定の機能も充実しており、数値だけでなくヒートマップでも確認できるほか、過去のキャンペーンとの効果検証・比較も自動集計してくれます。
さぶみっと!メール配信
全プラン初期費用無料、業界最安級のライトプラン月額900円~利用できるメール配信システムです。20年以上の実績があります。
リーズナブルでありながら、メールテンプレートやターゲット配信などの配信機能はもちろん、読者リストの細かな項目設定、フォームの作成など機能は申し分ありません。
める配くん
初期費用、月額無料のフリープランがあるメール配信システムです。フリープランは登録アドレス数120件、月間配信数500と制限つきですが、広告挿入なしで利用できます。
フリープランを含めた全プラン迷惑メール対策済み、さらにステップメールや属性別配信、各種効果測定など高度な機能も全プランで利用できるのが特長です。
配配メール
メール配信システム利用者が選ぶ「費用対効果が高い」メールマーケティングサービスNo.1(株式会社ショッパーズアイ調べ)を獲得しメール配信システムです。
分析・効果測定機能が充実しており、ABテスト配信やGoogle Analytics連携によるコンバージョンの測定など、さまざまな角度で効果を測定できます。
また、意欲の高い顧客をピックアップするホットリード抽出、メール経由でサイトにアクセスしたユーザーに配信するトリガーメールなど、MAツールに劣らない「メールマーケティング機能」も豊富です。
マーケティングオートメーション(MA)ツールおすすめ5選
つづいて、MAツールのおすすめも5つご紹介いたします。メール配信システムと比較すると料金が高めのものが多いですが、その分リード獲得や解析などの機能が充実しています。
BowNow(バウナウ)
継続率98.4%、設定不要で無料から始められるMAツールです。メール配信の機能もあり、HTMLメールとテキストメールを送り分けるマルチパート配信、ステップメール配信が可能。
もちろん、MAツールとしてのホットリストの自動抽出やサイト訪問者の分析、専用フォームの作成など、メールマーケティングに活用できる機能も豊富です。
SATORI
テレビCMでもおなじみ、国産認知度No.1ツールです。メール配信の機能としては、ステップメール送信やタグ付与等の自動化、SATORIに登録している見込み顧客にマルチパート配信できるなどがあります。
リードマネジメントやトラッキング、ランディングページ制作やフォーム作成機能など、リードの獲得、管理や追跡までマーケティング全般に役立つ幅広い機能が搭載されています。
Adobe Marketo Engage
全世界で5,000以上、BtoB BtoCや企業規模を問わず、あらゆる規模・業種で幅広く採用されているAdobe社のMAツールです。
web、メール、SNSなどユーザーのあらゆる行動情報を収集、それをもとにリアルタイムで関連性のある会話を作成できるため、ユーザーの「いま欲しい」に応えられます。
b→dash
SQLなどのコード不要、オールインワンでデータの取込・加工・統合・抽出・活用を実現できる、データマーケティングクラウドシステムです。
メール配信の機能としては、閲覧履歴メールやカゴ落ちリマインド、誕生日メールといった特定の条件に当てはまるユーザーへの自動配信や、セグメントの作成、他のDMサービスとの連携などが利用できます。
List Finder
上場企業での導入率シェアナンバーワンの国産MAツールです。手元の名刺を預けるだけで見込み顧客をリスト化、BtoBのメール配信に必要な機能を完備した配信機能でメール業務の効率化から分析までワンストップでおこなえます。
サポートが手厚く、活用勉強会や個別相談会などコンサルが無料。導入初期は担当コンサルタントがついてくれるため、導入後の操作の不明点も解消しやすいです。
まとめ
メールマーケティングに活用できる、おすすめツールをご紹介しました。
ツールを選ぶポイントとしては、まず「メールマーケティングを実施して、なにを実現したいか」を検討し、その実現に必要な機能のあるものを選ぶのがおすすめです。
多くのツールに無料トライアル期間があるため、まずは導入してみて、料金や使い勝手などもあわせて確認してみるとよいでしょう。