SEO対策を実施する場合、キーワードの設定やアップしたページの順位チェック、アクセス解析など、さまざまな分析と改善が必要不可欠です。それには各種ツールの利用がもっとも効率的かつ便利です。
このような施策に役立つSEOツールは数多くあり、この記事ではそのうち21種類をタイプ別に紹介します。SEO対策になにが必要か知りたい方、どんなツールがあるか知りたい方は参考にしてみてください。
SEO対策で活用されているツールの種類
SEO対策では様々なツールを活用し、コンテンツの改善をおこなうことが重要です。
自サイトの分析や競合サイトの分析、どのようなキーワードで記事を書けばよいのかなど、目的によって使うツールは異なります。
ここでは、以下の7種類に分けてSEOツールを紹介します。
- アクセス解析ツール
- Webサイトへの訪問者数やその属性、行動を分析できるツール
- 検索順位チェックツール
- Webサイトが検索エンジン(Google/Yahoo!/Bing)での検索結果で何位なのかを確認できるツール
- キーワード選定ツール
- 需要のある検索キーワード、検索ボリュームなどを調査するツール
- ヒートマップツール
- ユーザーがページのどの部分を見ているのか、どこをよくクリックしているのかを確認できるツール
- リンク切れチェックツール
- 遷移先にアクセスできないリンクの有無をチェックしてくれるツール
- ページ表示速度チェックツール
- ページの表示速度を測定してくれるツール
- 競合サイト分析ツール
- 競合サイトの大まかなアクセス数、被リンク、流入キーワードなどをチェックできるツール
アクセス解析ツール4選
アクセス解析ツールは、該当ページのアクセス数のほか、訪問したユーザーの知りたいことや行動はどうなっているのか、などのデータを把握するのに便利です。4種類のツールをご紹介します。
Googleサーチコンソール
無料で利用できるツールのプラットフォームです。サイトの検索トラフィックや順位を下げる問題が発生していないか確認できるほか、ユーザーの検索行動について分析するのに役立ちます。
SEOやサイトの運営に役立つツールが非常に充実しており、SEO対策を実施するのであれば必須ともいえるサービスです。
Googleアナリティクス
サーチコンソールは「ユーザーの検索行動を分析するツール」ですが、アナリティクスはユーザーがどのような経路でアクセスしたか、どのページを閲覧したか、など「アクセスを分析」するのに役立ちます。
Googleサーチコンソールと同一のGoogleアカウントで利用開始すると連携され、これにより定期レポートが送信できるようになります。過去のデータバックアップも取れるため、連携するのがおすすめです。
AIアナリスト
自動でアクセス解析をおこなうAIによる解析ツールです。このAIには30,000サイトも分析した改善ノウハウが得席されており、解析とともにサイトのなにを改善すべきかを提案します。
ミエルカ
サイト訪問者と見込み顧客を増やし、売上を向上させることを目的としたアクセス解析ツールです。Webマーケティングに役立つ機能が充実しているため基本有料ですが、無料トライアルも用意されています。
アクセスを解析して集客力・閲覧力・誘導力など点数評価し、どのページのなにに問題があるか示します。また、AI改善ツールではより具体的に改善方法を解説してくれるため、ページ改善に便利です。
検索順位チェックツール3選
検索順位チェックツールは、公開したページのURLと上位表示を狙いたいキーワードを入力することで、その順位を調べることができます。
GRC
Google/Yahoo/Bingの検索順位をチェックできる、インストール型のツールです。知名度が高く、SEO対策のプロであるマーケティング企業や、アフィリエイターなども多く利用しています。
無料プランは1日10件まで、有料プランでも年額4,860円(月額換算405円)で500キーワードまで計測できるなど比較的リーズナブルで、ページ数の多い方にはコストパフォーマンスのよいサービスです。
Rank Tracker
400以上の検索エンジンに対応、カスタマイズしやすいインストール型ツールです。日本語にも対応しており、順位チェックだけでなく競合サイトをキーワードから分析できます。
現在地以外の任意の場所における地域固有の順位も取得できるため、海外での順位を知りたい場合や、ローカルSEO対策をおこないたい場合に便利です。
Gyro-n SEO
クラウド型の順位チェックツールのため、パソコンを起動しておく必要がなく全自動で計測、ログインするだけ、複数人でデータ共有できるのが特徴です。ローカルSEO(MEO)対策の機能も充実しています。
料金プランは無料を含め4プランとなっていますが、無料プランに必要な分だけ追加オプションをつけることもできます。
キーワード選定ツール3選
キーワード選定ツールは、どのようなキーワードでの上位表示を狙うのが最適かを調べることができます。
Googleキーワードプランナー
Google広告にログインすると利用できる無料ツールです。特定のキーワードで広告出稿を検討している場合だけでなく、記事作成のキーワード設定にも役立ちます。
キーワードを入力すると、関連性のある似たキーワードや、それぞれの月間平均検索ボリューム、競合性などを一覧で表示してくれます。
ラッコキーワード
トップの入力欄に調べたいキーワードを入力するだけで、Googleサジェスト、教えて!goo、Yahoo!知恵袋の関連キーワードを一覧表示、人気度の動向もグラフで確認できるツールです。
検索したキーワードは、重複を除外してすべてコピー、CSVでダウンロードできる機能もあります。登録なしでも無料で1日20キーワードまで検索可能です。
Ubersuggest
キーワードプランナーでも使われる技術を基に設計されており、キーワードの月間検索ボリューム、広告クリック単価、競合性などをチェックできるツールです。
キーワードプランナーにない、複数の単語を組み合わせたロングテールを一覧表示する機能もあります。操作もわかりやすく、日本語を含む多言語に対応しています。
ヒートマップツール4選
ヒートマップツールは、ページを閲覧したユーザーがどこを重点的に見ているかを色で可視化できます。この結果をもとに、内容や構成を見直すことで、より全体を見てもらえるよう改善できます。
Ptengine
世界15万以上のユーザーが利用している、知名度の高いヒートマップツールです。登録は無料でプランは5種類、1ヒートマップで3,000PV以内であれば無料で利用可能です。
ミエルカヒートマップ
ミエルカはアクセス解析ツールの部分でも紹介しましたが、ヒートマップツールも提供しています。登録は無料、プランが6種類用意されており、1URL月間10,000PVまでなら無料でも利用可能です。
ヒートマップでユーザーの行動を確認できるだけでなく、Googleサーチコンソールと連携し、集客改善に役立つデータを提供してくれるなど、サイト改善に役立つ機能も充実しています。
User Insight
ヒートマップ解析と通常のアクセス解析でユーザー行動を可視化できる、解析・UI/UX改善ツールです。ヒートマップはよく読まれた部分「熟読エリア」と、離脱した部分「終了エリア」分析がおこなえます。
エリア閲覧率という項目では、熟読エリア分析をさらに数字で詳細に把握することができ、ページの改善に役立ちます。
SiTest
アジアでの導入実績が480,000サイトを突破しているツールです。録画再生機能があり、実際のユーザーの行動をよりリアルに確認できます。
また、業界初の広告連携機能により、「オーガニック検索と広告経由」「直帰したユーザーとしなかったユーザー」などのセグメントでヒートマップを比較できるのも特徴です。
リンク切れチェックツール2選
リンクしているページが削除されたなどでリンク切れしてしまうと、アクセスしたユーザーの利便性を損ないます。このようなリンク切れがないか、ツールで定期的にチェックしておくのがおすすめです。
Dead-link-checker.com
URLを入力するだけで600件以上もの内部リンクをチェックしてくれます。日本語と英語に対応しています。リンク数が多い場合は時間も掛かるため、中断も可能です。
takotubo.jp
URLを入力すると、200件までのリンク一覧を表示し、リンク切れしているURLは右に「リンク切れ」と赤い表示がされます。
ページ表示速度チェックツール2選
検索結果の順位は、ページの読み込み速度も影響します。ページ表示速度チェックツールは該当のページが表示される速さをスコアで表示し、改善方法を指示してくれます。
Google PageSpeed Insights
表示速度を調べたいサイトのURLを入力するだけで速度のスコアと評価、評価の根拠となるデータや速度を上げるために改善できる項目を表示します。
Test My Site
こちらもGoogleのツールですが、モバイルサイト専用です。表示速度の評価と、月別での速度の変化、改善方法を表示します。このほか、メールアドレスなどを登録すると詳細なレポートを受け取れます。
競合サイト分析ツール3選
SEO対策をおこなううえで、サイトのテーマが似ていて、アクセスを集められている競合サイトの分析も欠かせません。分析に役立つツールをご紹介します。
SimilarWeb
URLを入力するだけでアクセス解析や検索キーワードなどを確認でき、競合サイトのアクセス状況を把握できるツールです。日本語にも対応しています。
競合の調査や分析と比較に役立つ機能が充実しており、Google Chromeの拡張機能やFirefoxアドオンでも利用できます。
Ahrefs
60万人以上のユーザーが導入しており、じつに14兆ものリンクデータを保有、1.8兆のページURLを網羅しているなど、膨大なリンクデータを保有しているツールです。
また、さらに24時間ごと約40億のページをクロールし、15分ごとに新しいインデックスを更新しているため、つねに最新の情報をチェックできます。
MOZ
アメリカの企業が提供するツールですが、世界的に認知が高く日本でも知られてきています。日本語対応していないものの、SEO用語がわかればある程度内容を理解できます。
まとめ
このように、SEO対策に使えるチェックツールは数多くあり、またどれも施策やサイトの改善には欠かせないものばかりです。
まだ初心者という方は、まずGoogleサーチコンソール、アナリティクスの登録からスタートすることをおすすめします。これらはSEO対策に必要不可欠です。
そのうえで、ページ数が増えてきたときや、より詳細にサイトを分析して改善していきたいという場合に、有料ツールを導入していくとよいでしょう。