コンテンツマーケティングは、良質なコンテンツを作成してユーザーを呼び込み、結果的にサービスの購入へ導くという、Webマーケティングのひとつの手段です。
コンテンツマーケティングは集客効果のほかにも、さまざまなメリットがあり、アメリカでは9割以上の企業が実践しているともいわれます。
今回は、コンテンツマーケティングでどのようなメリットが得られるのか、注意点とあわせて解説します。
コンテンツマーケティングのメリット
では、コンテンツマーケティングを実施するとどのようなメリットがあるのか、紹介します。
広告費用を抑えられる
Webマーケティングをおこなう場合、YahooやGoogleなどの検索サイト、SNSなどで広告出稿するのもひとつの手段です。しかし、当然ですが継続的に費用がかかります。
とくに検索サイトのリスティング広告は、特定のキーワードで検索された際に広告が表示されるものですが、このキーワードが検索回数の多いものであるほど、費用は高額になります。
その点、コンテンツマーケティングであればもちろん広告費がかからないうえ、優れたコンテンツであれば、狙ったキーワードで上位表示を達成できる可能性も十分にあります。
コンテンツが資産になる
コンテンツは一度作成すれば、資産になります。たとえば、内容を少し変更してホワイトペーパーに転用したり、メールマガジンでナーチャリングに使用することもできます。
広告出稿の場合、課金している期間しか集客効果を発揮しませんが、優れたコンテンツを作成できれば、このようにさまざまな使い道ができる資産として役立てられるのです。
ブランディング効果が大きい
オウンドメディアに専門性の高いコンテンツを多数掲載することで、専門的な知識、ノウハウをもった優れた企業であると認識されるようになり、ブランディングにつながります。
さらにコンテンツで自社としての考え、ポリシーなどを含め発信していくことで、企業のブランドイメージを確立することもできるため、ブランディング効果は大きいといえるでしょう。
潜在的な顧客にアプローチできる
サービスを宣伝するだけのサイトだと通常、そのサービス名を検索したユーザーくらいしか訪問しない場合がほとんどです。
しかし、オウンドメディアで幅広い知識、情報を発信していれば、さまざまなキーワードで検索したユーザーを呼び込むことができ、そこからサービスを知って購入に至る可能性にも期待できます。
ソーシャルメディアとの相性がいい
役立つ情報、おもしろい内容のコンテンツであれば、ソーシャルメディアで多くのユーザーに拡散されてアクセスを増やし、口コミを増やす効果にも期待できます。
優れたコンテンツであれば、継続的に拡散され続けることもあるため、ソーシャルメディアとは相性がよいといえるでしょう。
コンテンツマーケティングを実施する上での注意点
コンテンツマーケティングにメリットは多いですが、簡単に効果を得られるものではありません。注意点についても紹介します。
効果が出るまでに時間がかかる
広告出稿であれば審査が通ればすぐに集客効果を発揮しますが、コンテンツマーケティングの場合、コンテンツを作成、投稿してもすぐに効果が表れるものではありません。
コンテンツが狙ったキーワードで上位表示を達成できなければ集客効果は高くなく、上位表示の達成には時間もかかり、定期的に記事をブラッシュアップするなどの手間もかかります。
そのため、いますぐに効果を出したい、即効性を求める状況にはコンテンツマーケティングが向かない可能性もあります。
継続的に情報を発信する必要がある
情報が充実したサイトであるほど、さまざまなキーワードで検索したユーザーが訪問しやすく、更新頻度が高ければ、注目して継続的にアクセスするファンも増やせます。
そのため、コンテンツマーケティングの効果を最大限に発揮するには、継続的にコンテンツを更新し続けることが重要です。
運用に人的リソースが必要
オウンドメディアを運用するには、まずサイトの企画・制作やコンテンツの企画、執筆、画像の編集や作成、集客効果の測定やブラッシュアップなど、さまざまな作業が必要です。
コンテンツが充実した大規模なサイトを作成すれば、大きな集客効果に期待できます。しかし、それだけのものを作成するには、非常に多くの人的リソースが必要となるともいえます。
まとめ
コンテンツマーケティングには、つぎのようなメリットがあることを解説しました。
しかし、優良なコンテンツを更新し続けなければ、集客の効果は弱まってしまうため、カンタンで即効性のある集客手法ではありません。
ある程度、人的リソースを割き、優れた情報を発信し続けるメディアだと認識されることで、大きな集客効果を生み、資産として役立てることができるでしょう。