FCブログの削除依頼|誹謗中傷・風評被害への対処法
FC2ブログは無料で誰でもブログ開設できるうえ、デザインのカスタマイズ性も高く、国内でも高い人気を誇るブログサービスです。
無料ブログというと、なかには嫌がらせやアクセスを稼ぐ目的などから、軽い気持ちで他人や企業の誹謗中傷、悪評などを投稿してしまう人がいます。
FC2ブログで自分や自社のネガティブな投稿がされてしまったとき、削除してもらえる基準や、削除依頼をおこなう方法などをまとめてご紹介いたします。
FC2ブログとは
FC2ブログとは、2004年にサービスが開始した長い歴史のあるブログサービスです。国内の無料ブログサービス人気トップ3にランクインしています。
開設されているブログの数は数百万件、閲覧者の数には数千万にも上るなど、利用者の数も非常に多いです。
運営会社はアメリカ・ラスベガスにあるFC2, Inc.であり、日本語以外の多言語にも対応している部分も特徴のひとつです。
誰でも無料でブログを開設できるため、ときに嫌がらせやアクセス数を稼ぐ目的で、特定の人物や企業の誹謗中傷、不祥事などを記事で公開してしまうユーザーもいます。
また、ブログの内容に関する自由度が高く、アダルト系カテゴリーのブログも作成可能なことから、セクハラにあたる記事が投稿されるケースも考えられるでしょう。
FC2ブログの削除基準
FC2ブログの利用規約では、以下のような行為を禁止事項と定めており、これに当てはまるコンテンツは運営による削除の対象となります。
02.他の利用者または第三者の信用もしくは名誉を侵害し、他人のプライバシー権、肖像権その他一切の権利を侵害する行為
引用:FC2利用規約
06.社会道徳・公序良俗に反する行為及び表現。他の利用者または第三者に対して、卑猥な映像・音声・文字列などの情報公開、及びその幇助
08.トラブルに発展しうる個人、特定団体、統治機構、国家、製品、政治体制、信仰、思想、主義、民族、宗教、人種、性その他を差別し、誹謗中傷を行うなど、名誉や信用を毀損する行為及びそれを助長する行為
09.事実がないにも関わらず個人や企業、組織を騙ったり、他の人物や会社、組織と業務提携や協力関係があると偽ったり、それ相応の行為
たとえば、特定の人物や企業、組織などに対して「○○氏はパワハラしている」「○○株式会社は反社」などと誹謗中傷する、デマを流すなどの発言は削除対象といえるでしょう。
FC2ブログ削除依頼の方法
FC2ブログで記事を削除依頼するには、まずブログ管理者に問い合わせてみて、返事がない、もしくは拒否された場合、運営側に対応を依頼するとよいでしょう。
それぞれの方法について解説いたします。
ブログ管理者に削除依頼する
ブログ管理者に削除依頼をおこなうには、ブログのコメント機能を利用します。
管理者によっては問い合わせ用のメールアドレスを掲載している場合もあるため、連絡しやすい方法を利用されるとよいでしょう。
コメント欄では、ブログのどの箇所を削除してほしいか、その箇所がFC2においてどの規約違反になるのかなどを詳細に記入し、対応してもらえなければ運営に申請する旨を送信します。
なお、ブログ管理者によってはコメントを見なかったり、コメント機能を停止していたり、連絡に対して無視や拒否をする場合も考えられるため、この場合は運営会社に直接、削除を依頼する必要があります。
FC2運営会社に削除依頼する
ブログ管理者が削除依頼に応じない場合「不適切サイト報告・異議申し立てフォーム」から、運営会社に申し立てをおこなう必要があります。
「削除を依頼する具体的な箇所」の項目については、削除して欲しい記述部分をそのままコピーして貼り付けるとよいでしょう。
そのうえで「削除を依頼する理由」の部分で、該当箇所がどの利用規約に違反しているといえるのか、どのような被害があり、なぜ削除して欲しいのかを具体的に記入してください。
なお、FC2ブログの記事やコメントで著作物を無断転載されたなど、著作権侵害による削除依頼は「著作権侵害に関する申し立て」から申し立てる必要があります。
削除依頼が受理されなかったときは弁護士に相談
もしも削除依頼が受理されなかった場合でも、弁護士に相談するという解決手段が残されています。
通常、削除依頼は被害者が自分でおこなうものですが、弁護士であれば削除依頼の代行を認められています。
弁護士に依頼した場合、送信防止措置請求、裁判所の仮処分命令といった法的な手段を用いて運営側に働きかけるため、より確実に削除が可能です。
また、投稿した相手の個人を特定して損害賠償請求もおこなえるため、確実に投稿を削除して欲しい、犯人を特定して訴えたい、という場合は相談してみてはいかがでしょうか。