Google検索結果から自分の名前・画像を削除する方法
ある程度、世間やネットでの知名度があると、Googleの検索結果に自分の名前や画像が掲載されることがあります。
掲載されても問題ない内容であればよいですが、ときに事実無根のデマ情報や、プライバシーに関わる情報をまとめられて掲載されてしまうケースもあります。
このような場合に、Googleの検索結果から自分の名前や画像を削除するにはどうすればよいのか、その対処方法をご紹介します。
Google検索結果から自分の名前・画像を削除する方法
Googleの検索結果から自分の名前や画像を削除する方法は、基本的に「サイト管理者へ削除依頼」「Googleへ削除申請」の2つです。それぞれの方法について解説いたします。
サイト管理者へ削除依頼をする
まず、削除してほしいコンテンツが掲載されているサイトの管理者に直接連絡し、削除を依頼する方法です。
サイトにお問い合わせフォームやコメント欄がある、またはメールアドレスが掲載されていれば、いずれかの方法でコンタクトをとります。
連絡の際は以下の内容を伝えるとよいでしょう。
- 削除してほしいページのURL(スクリーンショット)
- 投稿された日時
- どの部分を削除してほしいのか
- どの部分が法律違反や権利侵害にあたるか
ただし、管理者側が恨みや悪意をもって情報を掲載した可能性もあるため、相手を刺激しないように冷静な対応が重要です。直接連絡しないほうがよいパターンもあります。
サイト上にいずれの連絡手段もない場合などは、ブログであればその運営会社側に連絡するという方法もあります。
- Amebaヘルプ 権利者向け窓口
- はてな情報削除の流れ
- livedoor Blogお問合わせ
- FC2ブログ 不適切サイト報告・異議申し立てフォーム
- goo 各サービスに関するお問い合わせ
- note ヘルプセンター
Googleへ削除申請をする
Googleの検索結果の削除依頼には、「個人情報削除のリクエスト」と「法的なコンテンツ削除のリクエスト」の2種類があります。
①個人情報の削除依頼
個人情報の削除を依頼するリクエストは、住所や電話番号など個人情報の削除を依頼するフォームです。
Google上に公開されている情報のみ対応しており、インターネット掲示板や、SNSなどにもとのコンテンツが残っている場合、そちらの削除はできません。
②法的な理由でコンテンツを報告
法的な理由でのコンテンツの報告は、名誉毀損など法的に問題があるページの削除を依頼するフォームです。
Googleは報告を受けたコンテンツを審査し、ポリシーに違反する内容であると判断した場合に削除がおこなわれます。ポリシー違反の内容には、以下のようなものが挙げられます。
引用:Google からの情報の削除
- 同意のない、露骨なまたはわいせつな個人的画像
- 不本意な偽のポルノ画像
- 不当な削除方針が示されているサイトにある私個人に関するコンテンツ
- 一部の個人情報(PII)または晒し行為のコンテンツ
- Google 検索の検索結果から未成年の画像
- 自分の名前とは関係なく Google 検索の検索結果に表示されるポルノ画像
削除対応は完了しているのに画像が検索結果に表示される場合
Googleにより削除対応が完了しても、まだ画像が検索結果に表示される場合、以下の手順で削除のリクエストがおこなえます。
- Google画像検索で削除したい画像を表示する
- 画像のサムネイルを右クリックし「リンクのアドレス」をコピー
- 「古いコンテンツ」の削除ページを開き、「削除をリクエスト」をクリック
- 「新しいリクエスト」をクリックし、入力欄にコピーしたURLを貼り付けて「送信」
個人での削除が難しい場合の対処法
サイト管理者やGoogleへの削除要請は個人でおこなえますが、削除に応じてもらえなかったり、対応が難しかったりする場合もあるでしょう。
その場合、弁護士や誹謗中傷対策のサービスを提供している業者に相談するという方法もあります。
弁護士へ相談する
サイト管理者やGoogleが個人での削除要請に応じない場合でも、弁護士が法的な根拠を示して強く要請することで、削除に応じる可能性が高くなります。
また、それでも削除されなかった場合は、裁判所の仮処分の申し立てをおこなうことで、削除できたケースもあります。
ちなみに、削除要請を代行してもらう場合、相場は着手金・報酬金ともに約5〜10万円、仮処分の申し立てをする場合は着手金が約20万円、報酬金は約15万円ほどになります。
弁護士を選ぶ際には、Googleをはじめインターネットやサイト関連の知識に精通しており、さらに削除の実績がある方がおすすめです。
誹謗中傷の対策業者へ相談する
誹謗中傷の対策業者は削除要請の代行はしませんが、ノウハウを用いて表示されたくない情報を表示させないようにできます。
たとえば、逆SEOという施策をおこなうことで、自分の名前や画像が掲載されたページの検索順位を押し下げ、人目につかないようにします。
99%の人は検索結果の1ページ目だけを見るといわれているため、それよりも下位に押し下げれば、自然と見られなくなっていきます。
また、サジェストにネガティブなキーワードが表示されてしまう場合も、表示されないように対策ができます。
弁護士よりもリーズナブルに対処でき、またその方面の知識に精通しているため、まず相談してアドバイスを求めるのもよいかもしれません。
Google検索結果に自分の名前・画像が表示されることで起こりうる問題
Google検索結果で自分の名前や画像が表示されてしまうと、どのような問題が想定されるのかについてもご紹介いたします。
プライバシーの侵害
自分の名前が検索結果に表示されると、住所や家族などプライバシーに関する情報がサイトに掲載されてしまう場合があります。
たとえば、実名でブログやSNSをやっていたり、企業で代表や役員をしていたりすると、メディアやテレビに登場する機会もあり、一気に名前が知れ渡ることもあります。
その際、たとえばインタビューを受けて家族のことや職歴、出身などについて話した場合、これが記事となってサイトに掲載されることもあるでしょう。
もし、自身や企業が炎上してしまった場合、その個人情報がブログやインターネット掲示板などでまとめられ、自宅や勤務先が特定されるなどプライバシーを侵害されるおそれもあります。
また、過去に裁判や逮捕歴などがあると、このような情報もまとめられて掲載され、デジタルタトゥーとなってしまう場合も考えられます。
信用の低下
検索した際に自分の名前とあわせて、ネガティブなキーワードのサジェストが表示されてしまう場合、事実と無関係であっても信用が低下するおそれがあります。
たとえば「逮捕」「不倫」「パワハラ」といったキーワードがあわせて表示されると、たとえ自分がやっていないことでも、それを見た人はなんとなく悪印象を抱くものです。
企業への就職や転職、他社との取引などの場合に悪影響を及ぼすおそれもあります。
誹謗中傷を受ける
上記のように、サジェストでネガティブなキーワードが表示されると、事実誤認をされて誹謗中傷される可能性があります。
また、SNSやブログ、インターネット掲示板などであたかも事実であるようにデマ情報が掲載され、拡散されることでさらに炎上を招くおそれもあります。
まとめ
Googleの検索結果やサイトに、個人情報が出てしまうと不特定多数の人に見られる可能性があります。出てくる情報が個人を特定できる、名前や画像であれば不安を感じる方は多いでしょう。
内容によっては、プライベートや仕事に悪影響を及ぼす可能性があるので、早めに対処することが必要です。自分で対処できない場合は、弁護士や対策業者に相談することをおすすめします。