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DMCAとは?デジタルミレニアム著作権法を侵害された時の削除申請方法

DMCAとは「The Digital Millennium Copyright Act」の略で、日本では「デジタルミレニアム著作権法」と呼ばれているアメリカの法律です。

たとえば、自分の作成したコンテンツが無断で使用された場合など、DMCAの規定に則り削除を申し立てることができます。どのような法律なのか、また削除申請の方法や注意点などを解説します。

DMCAとは?

DMCAとは日本において「デジタルミレニアム著作権法」と呼ばれるものです。1998年10月にアメリカにて成立、同月28日から施行された連邦法になります。

Web上の著作物に関して適用されるアメリカの法律なので、日本では適用されません。ただし、GoogleやFacebook、Twitterなどの企業はアメリカ法人であるため、DMCAの適用範囲内となります。

この法律の具体的な内容としては、デジタルコンテンツ(ネット上に公開したサイトの文章など)が盗用された際、権利侵害を申し立てることで削除させられるというものです。

Googleで削除申請をおこなう方法

Googleの検索結果において、削除を申請したい際の手順をご紹介します。

STEP1:

著作権侵害による削除ページにアクセスします(Googleサーチコンソールへのログインが必要)。

著作権侵害による削除

STEP2:

氏名や会社名など、連絡先となる個人情報を入力します。
会社名以外の項目は入力必須です。代理での削除申請の場合も、当事者本人の名前を記載します。

著作権侵害フォーム

STEP3:

盗用された内容を記述します。個人情報入力欄の下に、以下のような入力項目があります。

  • 著作権対象物を特定する情報とその著作物の説明
  • 当該著作物が許可を受けて掲載されている場所
  • 権利を侵害している著作物の場所
著作権侵害フォーム

どの部分がどう盗用されたのか、なにがDMCAの規定に違反しているのか説明してください。申請内容を確認する相手が分かる書き方でないと、受理されない可能性があります。注意してください。

以上を入力し、「送信」を押すと完了します。申請の状態に関しては削除用ダッシュボードから確認することが可能です。

YahooはGoogleの検索エンジンを使用しているため、Googleで削除申請をおこなうとYahooの検索結果からも削除されます。

DMCAに基づく削除申請をおこなう場合の注意点

なお、DMCAに基づいてGoogleに削除申請をおこなう際、つぎのような点に注意が必要です。

申し立ては著作権侵害を受けた本人、または代理人でなくてはならない
第三者が申し立てることはできません。
申し立てをおこなうと、削除依頼したページの掲載者にも伝えられる
その人物により異議申し立てがおこなわれる可能性があります。
削除申請をおこなうと、削除通知の研究プロジェクト「Lumen Database」に送信され、第三者からも閲覧可能になる

DMCAが悪用されるケースも存在する

DMCAは著作権者を守るための法律ですが、これが悪用される場合もあります。それは、著作権者であることを偽り、著作権違反であると虚偽の削除申請をしてしまうケースです。

虚偽の申請でアカウント削除される事例も

そもそもDMCAは、申請があった際にまず削除を実施し、削除された側から異議申し立てがあった場合に再度精査をおこなう仕組みになっています。

そのため虚偽の申請により、本当の著作権者のコンテンツが削除されたケースが実際に発生しています。有名なものでは、人気ゲーム「艦これ」の公式Twitterアカウントが凍結された事例が挙げられます。

これは、公式アカウントが使用するアイコンを「自分が描いた絵だ」と虚偽申請が複数おこなわれ、アカウントが凍結される騒ぎとなりました。

異議申し立てにより結果的にアカウントは復旧されましたが、フォロワー130万人もの企業公式アカウントであっても、DMCAによりアカウント凍結されることが起こり得るのです。

虚偽の申請には異議申し立てをおこなう

DMCAの申し立ては日々大量におこなわれ、削除する側もすべてのケースを完璧に審査できていないのが現状です。そのため、前述のように実際の著作権者が被害者となる事態も起こっています。

ただ、もし自身が著作権者であり、虚偽の申告で被害を受けてしまった場合、異議の申し立てをおこなうことで自身のコンテンツを取り戻すことができます。

削除申請によりコンテンツが削除されると、Google側から「DMCAに基づくGoogle検索からの削除のお知らせ」といったメールが届きます。このメールから異議申し立てが可能です。

もし心当たりがないにも関わらずこのようなメールが届いたら、すぐに異議申し立てを実施したほうがよいでしょう。

まとめ

DMCAとはなにか、またGoogleでのDMCAに基づく削除申請の方法、注意点などを解説しました。ブログ記事を書いている方や、絵や音楽など創作物を公開している方にとって、無縁ではない話といえます。

コンテンツが悪用された際、上記の方法で申請してみてはいかがでしょうか。また、虚偽の申請があった際もすぐ申し立てがおこなえるよう、日ごろからメールなど確認しておくことをおすすめします。

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