エゴサーチとは?やり方とメリット・デメリットを解説
自分自身や自社サービスについての評判をインターネット上の検索情報から調査するエゴサーチは、個人だけでなく企業のマーケティングでもおこなわれます。
エゴサーチでサイトやSNS、ブログ記事などに書かれたユーザーの意見を知ることで、今後の集客やサービス改善の参考にすることが可能です。
この記事では、企業や個人がおこなうエゴサーチについて、その方法とメリット・デメリット、誹謗中傷の書き込みを見つけたときの対処法などを解説します。
エゴサーチとは
エゴサーチとは、自身や自社・サービスなど自分が関わっていることの「評判」について、インターネット上でチェックすることです。
Googleなどの検索エンジンやTwitterなどのSNSで自身の名前などを検索すると、世間でどんな意見を持たれているのかを知ることができます。
特に、ビジネスをおこなっている企業や個人活動をしている方の場合は、エゴサーチで自らについて人々が感じている良いことや悪いことがわかり、先々の戦略や目指す方向決めに役立ちます。マイナスイメージを見つけることで、リスク対策も可能です。
エゴサーチは「ego」(自己)、「search」(調べる)の単語を組み合わせた言葉で、海外ではエゴサーフィン(egosurfing)と呼ばれます。
エゴサーチのやり方
エゴサーチは、検索エンジンとSNSでおこなうことが多いです。例えば次のような項目を検索します。
- 自分や企業の名前
- ハンドルネーム
- 商品名
- サイト名、URL
- 住所
- 電話番号
- 記事タイトル
など、自身の情報を逃さず、できるだけ多く的確に抽出するにはコツがあります。媒体ごとの主な調査方法を紹介します。
検索エンジン(Google・Yahoo!)でのエゴサーチ方法
次の方法で検索すると、知りたい情報を逃さず表示しやすくなります。
キーワードに完全一致したページのみ表示する
「”A商品”」など、調べたいキーワードを「””」(ダブルクォーテーション)で囲んで検索すると、品詞が分解されたあいまいなページは表示されず、入力したキーワードと完全一致するキーワードが存在するページが表示されます。長いキーワードや製品の型番を調べるときに便利です。
すべてのキーワードを含むページを表示する
「A商品 and B商品」など、キーワードの間を「and」またはスペースで区切ると、入力したすべてのキーワードを含むページが表示されます。
いずれかのキーワードを含むページを表示する
「A商品 or B商品」など、キーワードの間を「or」で区切ると、いずれかのキーワードを含むページが表示されます。
AかBいずれかのキーワードを含み、かつCを含むページを表示する
「(A商品 or B商品)C」など、()内のキーワードをORで区切り、その後の()外にキーワードを入力すると、AかBいずれかのキーワードを含み、かつCを含むページが表示されます。
特定サイトを表示しない
「A商品 -site:除外したいサイトのURL」と検索すると、自社サイトなどを除外したページが表示されます。
Twitterでのエゴサーチ方法
Twitterでエゴサーチする基本操作は、検索ボックスにキーワードを入力するだけです。検索ボックスへの入力方法を工夫することで、より精度の高い検索が可能になります。
サイトURLの検索
サイトのエゴサーチをする場合は、検索ボックスにURLを入力します。ただし、そのままURLを入力するのではなく、「http://」または「https://」を除いて入力します。
#タグ(ハッシュタグ)の検索
#タグ(ハッシュタグ)を検索するときは、「#キーワード」のようにキーワードの前に「#(シャープ)」をつけて入力します。
特定のアカウントの投稿だけを検索
特定のアカウントを指定して検索したいときは、「from:アカウント名」を末尾につけて検索します。
「キーワード」「半角スペース」「from:アカウント名」という順で入力します。
特定のアカウントを除いた検索
特定のアカウントを除いて検索したいときは、「-from:アカウント名」を末尾につけて検索します。
「キーワード」「半角スペース」「半角のハイフン」「from:アカウント名」という順で入力します。
PC版だけできる高度な検索
PC版のTwitterには、「高度な検索」機能があります。
高度な検索画面は、下記のURLからアクセスできます。
URL:https://twitter.com/search-advanced
また、PC版のTwitterでは「検索を保存」を使うと、検索したキーワードを保存できます。
使い方は検索後、画面右側の「・・・」をクリックし、「検索を保存」をクリックします。
Instagramでのエゴサーチ方法
Instagramでは、エゴサーチ対象の名前や店名などのキーワードを検索ボックスに入力し、ハッシュタグ検索をします。
写真がメインなので、お店・商品の感想や、どれほどの人が投稿しているかをチェックできます。
エゴサーチのメリット
エゴサーチには、次のような2つのメリットがあります。
知名度・評価を知ることができる
企業の場合は、商品やサービスを購入・利用したお客さんの声や、購入を検討している・迷っている人の声を知ることができます。
良かった点や不満点を集めて分析する、出てくる情報が少なければ関心が低い理由を考えるなど、マーケティングの1つとして今後の販売や商品開発に活かすことが可能です。
個人の場合、インターネット上に自分の評価が書かれていたり、投稿が話題になっていたりしているか確認できます。特に、何かの活動やサイト・ブログ運用などをおこなっている場合、評価を知ることで自身を客観的に見られます。
SNSのフォロワーが多い、頻繁に何かをアップしている、人前に立つことがあるといった方は、情報が出てきやすいです。
本音を知ることができる
インターネット上の意見はほとんどが匿名のため、相手に直接言えないような内容が出ていることがあります。気軽に投稿できるサイトでは、何気ない一言に情報が出る場合もあります。
SNSでは日常の投稿から、自社が実施するアンケート調査では出てこないリアルな感想が見られやすいです。
エゴサーチのデメリット
エゴサーチをすると、次のようなデメリットが生じることもあります。
エゴサーチがバレるリスクがある
インターネット利用者の中には、エゴサーチされることを嫌う人もいます。その場合、エゴサーチしていることをその人たちに知られると、マイナスイメージを持たれてしまうことがあります。特に、有名な方は気をつけてください。
企業の場合、マーケティングとしてエゴサーチしていることは大きく出さず、消費者意見収集などとして調査するほうがよいでしょう。
ネガティブな意見を見つけてしまう恐れがある
自身についてのことや関わったことへの低評価や悪口を見てしまうと、誰でもショックを受けます。特に人気・有名なものほど、ポジティブな意見ばかりではありません。
批判が多いものと覚悟した上で見るのがおすすめです。精神的に良い状況でないときはやらないほうがよいでしょう。
誹謗中傷の書き込みを見つけたときの対処法
くり返されるひどい悪口や風評被害につながりかねない書き込み、事実無根の情報など悪質なものは、削除依頼や通報ができます。
書いた人がわかっている場合、直接削除を依頼します。削除してくれない、誰が書いたか不明なときは、サイト管理者への削除依頼や、SNSなどの運営会社に通報します。
それでも削除されない場合、プロバイダに削除依頼ができます。削除条件として人権侵害が認められる必要などがあるため、下記のようなサイトを確認してください。
また、各都道府県警察本部のサイバー犯罪対策室に相談する方法もあります。就職活動や経営に影響しそうな場合は、対処するのがおすすめです。
まとめ
エゴサーチについて紹介しました。効率的なやり方で、欲しい情報を見つけるのが重要です。
良い反応を見つけたらシェアやリツイートすることで、マーケティングにつながります。知名度や売上を伸ばしたい、伸び悩んでいる理由を知りたい場合は、エゴサーチの結果を今後の参考にしてみてください。