サジェスト汚染とは?与える影響や対処法
検索エンジンで任意のキーワードを入力すると、検索回数の多い、予測される入力キーワードが表示されます。これが「サジェスト」です。
サジェストがあれば入力の手間が省けますし、また興味を惹かれるキーワードが表示され、思わずクリックしたことがある方もいらっしゃることでしょう。
しかし近年、そこにネガティブなキーワードが表示される「サジェスト汚染」が問題となっています。
今回は、サジェスト汚染とはなにか、表示された際の対処法について解説します。
サジェスト汚染とは
サジェスト汚染とは、検索エンジンのサジェストにネガティブなキーワードが表示されてしまうことです。英語ではgoogle bombと呼ばれています。
例としては「(個人名)詐欺」「(企業名)ブラック」「(企業名)訴訟」など、特定の個人や企業とネガティブなキーワードがセットとなっているものが挙げられます。
このようなキーワードが表示されることで、実際の検索結果を見ておらず、また事実と異なっていても、ユーザーが悪印象を抱いてしまう可能性があります。
サジェスト汚染の原因
では、なぜサジェスト汚染が起きてしまうのか、その原因はおもに次の2つです。
- 実際に検索されている
- 人為的な可能性も
それぞれの原因について解説していきます。
実際に検索されている
サジェストで表示されるのは、実際に多くのユーザーから一定の回数、そのキーワードが検索されているということです。
とくに、インターネット掲示板やSNSなどで話題に上がれば、それに関して検索するユーザーが一気に増え、サジェストに表示されやすくなります。
また、サジェストに表示されることで、そのキーワードを見て興味をもった人がクリックするようになり、より検索回数が増える原因にもなります。
人為的な可能性
SEOなどのノウハウがあれば、サジェストに任意のキーワードを表示させたり、検索上位に表示させたりすることが可能です。
嫌がらせや業務妨害などの目的で、第三者が故意にネガティブなキーワードを表示するように操作している可能性もあります。
サジェスト汚染が及ぼす影響
サジェスト汚染が起きた場合、前述のように真偽に関係なく、キーワードを閲覧したユーザーから悪い印象を抱かれてしまう可能性があります。
個人であれば就職・転職の場面で怪しまれたり、企業であれば取引の中断や業績の悪化、採用活動の難航など大きな悪影響を及ぼしかねません。
これを放置していると、さらに多くのユーザーの目に触れ、興味をもたれてクリックされてしまい、長期にわたりサジェストに表示され続けて影響を広げるおそれもあります。
サジェストの削除は可能?
サジェストにネガティブなキーワードが表示されるようになった場合、削除してもらうことは可能です。ただし、容易ではありません。
というのも、検索エンジン側としてはユーザーに知る権利があると考えており、事実であるネガティブなキーワードは削除に応じてもらいにくいです。
事実無根の誹謗中傷や風評被害、法律に反するようなキーワードである場合、削除してもらいやすいでしょう。
サジェスト汚染への対処法
では、もしもサジェスト汚染の被害を受けてしまった場合、どうすれば削除してもらえるのか、対処法をご紹介します。
【Google】「法律に基づく削除に関する問題を報告する」から申請する
Googleは「オートコンプリートポリシー」に違反するコンテンツに関して、表示を防ぐシステムを導入しています。違反するコンテンツは以下のような内容です。
引用:Google のオートコンプリートの候補の仕組み
- 危険なコンテンツ
- ハラスメント コンテンツ
- ヘイト コンテンツ
- 露骨な性表現を含むコンテンツ
- テロに関するコンテンツ
- 暴力や流血
- 下品な言葉や冒とく的表現
サジェスト汚染のキーワードが上記にあたる場合、Googleの「法律に基づく削除に関する問題を報告する」に必要事項を入力し、削除申請をおこなうとよいでしょう。
【Google】「不適切な検索候補の報告」から申請する
Googleの検索フォームにキーワードを入力した際、右下に小さく「不適切な検索候補の報告」というリンクが表示されます。
これをクリックし、不適切な検索候補とその理由を選択して送信すると、Googleに報告できます。
ただ、これは上記の「法律に基づく削除に関する問題を報告する」より簡易的なもので、Google側が今後の分析の材料にする目的で受け付けているものなので、かならず削除してもらえるものではありません。
【Yahoo!】「Yahoo!検索 – お問い合わせフォーム」から申請する
Yahooのサジェストに表示されたキーワードの削除申請は、「Yahoo! JAPANヘルプセンター Yahoo!検索 – お問い合わせフォーム」からおこなえます。
こちらはGoogleと異なり、連絡先メールアドレスを入力する必要がなく、削除可否に関しての連絡はありません。通常、最短1日~平均1週間前後で対応されるようです。
インターネットに詳しい弁護士に依頼する
サジェスト汚染の削除申請は基本的に本人のみが可能ですが、例外として弁護士に依頼することも認められています。
自力での解決が難しい、GoogleやYahooに削除を申請しても通らなかった、という場合はプロに依頼するのもひとつの手段です。
ただし、インターネットの知識があまりない弁護士もいるため、しっかりしたサイトがある、または実際相談して詳しそうだと感じた人に依頼するとよいでしょう。
風評被害対策会社に依頼する
自力での解決が困難で、弁護士に依頼するのはハードルが高いという場合、風評被害対策会社に依頼する方法もあります。
風評被害対策会社はどのように解決するかというと、SEOでほかのキーワードをサジェストに表示するように施策し、ネガティブなキーワードを沈めるという方法を採ります。
ほかの複数のキーワードがサジェストに表示されるようになれば、ネガティブなキーワードが再度表示されにくくなり、結果的に削除したも同然となります。
また、風評被害対策会社によっては提携している弁護士と連携し、削除依頼をおこなっているところもあります。
まとめ
このように、サジェスト汚染は自身や会社のイメージに悪影響を与えることがあり、放置しておくとさらに大きな問題に発展するおそれもあります。
もしネガティブなキーワードが表示されるようになってしまったら、まずGoogleやYahooに削除依頼を申請し、難しいようなら弁護士や風評被害対策会社に依頼するとよいでしょう。
e戸建ての削除依頼|風評被害への対処
戸建ての購入を検討する方向けの情報交換の場として、e戸建てというインターネット掲示板があります。
誰でも匿名で投稿できることもあり、なかには特定の物件に関するネガティブな話を投稿するユーザーもおり、戸建て物件のオーナーとしては風評被害が心配になることでしょう。
では、e戸建てで悪意ある投稿がされてしまった場合、削除してもらうことは可能か、また削除依頼を申し立てるにはどうすればよいのか、その方法とあわせて解説します。
e戸建てとは
e戸建てとは、戸建て購入を検討する方向けのインターネット掲示板です。マンション購入を検討する方向けの掲示板「マンションコミュニティ」から独立したサイトです。
e戸建てのスレッド数は、令和3年11月時点で約7万6000件。購入前はもちろん、入居後もさまざまな情報交換ができる日本最大級の戸建てコミュニティとなっています。
日本全国、津々浦々の物件に関するスレッドが立っており、たとえば不動産に関する知っておきたい情報、金銭的な話、居住した方の評判など、あらゆる話題が飛び交っています。
ただ、日本最大級というだけあって利用者も閲覧者も多く、なかには特定の物件や不動産会社、大家などに関する苦情や噂話を投稿してしまうユーザーも少なくありません。
物件や自身に関するネガティブな話が投稿されれば、風評被害を受けてしまう可能性も十分にあるといえるでしょう。
e戸建ての削除基準
e戸建ての利用規約では、つぎのような内容を投稿削除の基準と定めています。
引用:利用規約
- 当サイトに参加されておられる方が不快に感じられると判断するもの
- マンションの関係者であろうことや特定の投稿者を攻撃するもの
- 2ちゃんねるでのやり取りを連想させるような表現、投稿内容
- ただの相づちだけで内容が無いもの
- 個人、又は団体の名誉を著しく毀損しているもの
- 倫理的観点から問題があるもの
- 当サイト及び他の企業もしくは第三者に不利益を及ぼすもの
- 当サイトの競合となる同等のサイトへのリンクがあるもの
- 公序良俗に反しているもの
- 著作権等知的所有権の侵害になるもの
- 投稿の内容が、事実と著しく異なると判断できるもの
- 故意・過失に問わず、各種法令に違反しているもの
- スレッドの内容と無関係な内容であると判断するもの
- スレッドが荒れてしまうと判断するもの
- 「無料で広告できます板」以外での営業行為と判断されるもの
- 物件購入の意志を妨げようとする悪意あるもの
- 他の物件を批判するもの
- その他当サイトの方針に反するもの
- 自作自演の可能性があるもの
- 弊社または、管理人およびその代理に対しての公開質問または回答要求を添えた書き込み
- 弊社または、管理人およびその代理との私信の公開
- レスに対して販売及び建設関係者であることを指摘するもの
このような内容は、投稿者の同意なく投稿削除、スレッドの閉鎖をする場合があるとの記載があるため、当てはまるようであれば削除依頼に応じてもらえる可能性は高いでしょう。
削除依頼をおこなう際は、削除して欲しい投稿が上記のどれに違反しているかを記載するようにしてください。
e戸建ての削除依頼する方法
e戸建てに投稿されたスレッドやコメントの削除依頼は、専用のフォームから運営に連絡する必要があります。
スレッドの削除依頼をおこなう場合
該当のスレッド名のすぐ右下にある「削除依頼」のリンクをクリックしてください。
コメントの削除依頼をおこなう場合
該当のコメント本文の右下にある「削除依頼」のリンクをクリックしてください。
それぞれリンクをクリックすると専用フォームが表示されます。
「名前」「理由」「立場」を入力し、本文(依頼の詳細)には削除依頼をしたい理由、該当の投稿がどの利用規約に違反しているか、などを詳しく記載します。
なお、削除依頼フォームにも記載があるように、申請後にその件に関する運営からの返信や連絡はされないとのことです。
1週間~10日ほど経過しても投稿が削除されていないようであれば、不受理の判断となった可能性が高いでしょう。
削除依頼が受理されなかったときは弁護士に相談
削除依頼を申請しても、投稿内容が規約違反にあたらないなどと判断されれば、受理されない場合もあります。
しかし、一度不受理になった場合でも、弁護士に相談すれば「送信防止措置請求」「裁判所の仮処分命令」などの手段で法的に対処できます。
弁護士に依頼するとなると費用も掛かりますが、投稿者の個人を特定して損害賠償請求も可能なため、根本的に解決したい場合は相談されてみてもよいかもしれません。
ただ、依頼する弁護士を選ぶ際は、インターネット掲示板に関する知識が十分ある方か、投稿削除の実績があるのか、などを確認されることをおすすめします。
マンションコミュニティの削除依頼|風評被害への対処
マンションや戸建ての購入を考えている方にとって、検討している物件に関する情報や評判はできるだけ多く知っておきたいものです。
このような情報収集に便利なのが、購入検討者向けのインターネット掲示板、マンションコミュニティです。
しかし、マンション・戸建てのオーナーや不動産会社としては、このような掲示板でネガティブな評判や悪い噂が投稿されると風評被害を受けてしまいかねません。
マンションコミュニティで悪意ある投稿がされてしまった場合、削除してもらうことはできるのか、削除依頼の方法とあわせてご紹介いたします。
マンションコミュニティとは
マンションコミュニティとは、新築マンション・戸建て住宅の情報交換ができる、購入検討者向けの日本最大の掲示板です。
日本全国の口コミが掲載されており、不動産会社からは聞きにくい情報、住む前に知っておきたい入居後の話やトラブル、金銭的な話など、さまざまな話題が交わされています。
住宅の購入は人生をも左右する大きな買い物であり、失敗しないための情報収集の場として役立てることができます。
ただ、匿名で投稿できるインターネット掲示板という性質上、あらゆる情報や噂が飛び交いやすく、ネガティブな評判も投稿されやすいため、自己所有の物件が風評被害を受けてしまう場合もあります。
マンションコミュニティの削除基準
マンションコミュニティは、利用規約において以下のような投稿を削除基準と定めており、投稿者の同意なく投稿削除やスレッドの閉鎖をする場合があるとしています。
引用:利用規約
- 当サイトに参加されておられる方が不快に感じられると判断するもの
- マンションの関係者であろうことや特定の投稿者を攻撃するもの
- 2ちゃんねるでのやり取りを連想させるような表現、投稿内容
- ただの相づちだけで内容が無いもの
- 個人、又は団体の名誉を著しく毀損しているもの
- 倫理的観点から問題があるもの
- 当サイト及び他の企業もしくは第三者に不利益を及ぼすもの
- 当サイトの競合となる同等のサイトへのリンクがあるもの
- 公序良俗に反しているもの
- 著作権等知的所有権の侵害になるもの
- 投稿の内容が、事実と著しく異なると判断できるもの
- 故意・過失に問わず、各種法令に違反しているもの
- スレッドの内容と無関係な内容であると判断するもの
- スレッドが荒れてしまうと判断するもの
- 「無料で広告できます板」以外での営業行為と判断されるもの
- 物件購入の意志を妨げようとする悪意あるもの
- 他の物件を批判するもの
- その他当サイトの方針に反するもの
- 自作自演の可能性があるもの
- 弊社または、管理人およびその代理に対しての公開質問または回答要求を添えた書き込み
- 弊社または、管理人およびその代理との私信の公開
- レスに対して販売及び建設関係者であることを指摘するもの
このいずれかに当てはまる投稿であれば、削除してもらえる可能性に期待できるといえるでしょう。
マンションコミュニティの削除依頼する方法
マンションコミュニティに投稿された特定のスレッドやコメントを削除して欲しい場合、削除依頼フォームから運営側に申請をおこなう必要があります。
削除依頼フォームは、スレッドであれば削除依頼したい該当のスレッド名のすぐ右下、コメントであれば、該当のコメントの右下にある「削除依頼」のリンクを押すと表示されます。
削除依頼フォームには「名前」「理由」「立場」と本文(依頼の詳細)の入力欄があり、それぞれ入力する必要がありますが、なかでも重要なのがこの本文の内容です。
上記「マンションコミュニティの削除基準」を参考に、削除を依頼したい投稿が利用規約のどの違反にあたるか、どのような被害を被ったか、などを詳細に説明する必要があります。
なお、削除依頼フォームにも記載がありますが、申請をおこなったあと、その件に関する運営からの返信や連絡はありません。
削除依頼が受理されなかったときは弁護士に相談
1週間~10日ほど経過しても該当の投稿が削除されていないのであれば、依頼が受理されなかったということになります。
削除依頼が受理されず、それでも投稿を削除したい場合は、弁護士に相談するという方法があります。
弁護士であれば、送信防止措置請求や裁判所の仮処分命令などの手段で、法的に投稿の削除が可能です。
また、発信者情報開示請求をおこない、投稿者の個人特定や損害賠償請求もおこなえるため、根本的に解決したい場合、弁護士に相談してみてはいかがでしょうか。
2ちゃんねる(2ch.sc)の削除依頼|誹謗中傷コメントへの対処法
2ちゃんねるといえば、2017年に運営権が移り「5ちゃんねる」に名称が変更されましたが、その後新たに「2ちゃんねる(2ch.sc)」という匿名掲示板が立ち上げられました。
匿名で投稿できることから、特定の個人や法人、団体に対する誹謗中傷の投稿がなされることもあり、これにより風評被害を受けてしまうケースも実際にあります。
この記事では、2ちゃんねる(2ch.sc)で悪意ある投稿をされた場合、削除してもらうことは可能か、削除依頼の方法はどうすればよいのか、などを解説いたします。
2ちゃんねる(2ch.sc)とは
2ちゃんねるとは、日本最大の匿名インターネット掲示板サイトです。2ちゃんねるには「2ch.net(現5ちゃんねる、5ch.netに変更)」と「2ch.sc」があり、運営が違います。
そもそも2ちゃんねるは、1999年に西村博之氏が個人用掲示板として「2ちゃんねる(2ch.net)」を立ち上げたのがはじまりです。
その後、西村氏がジム・ワトキンスという人物に運営権を譲渡、管理権限の紛争があり、元の2ちゃんねるが5ちゃんねる(5ch.net)に名称変更、西村氏が新たに2ちゃんねる(2ch.sc)を立ち上げました。
5ちゃんねると同様、誰でも匿名で投稿できることもあり、個人情報の晒し行為や個人、企業に対する名指しの誹謗中傷など、過激な投稿も少なからずあるのが現状です。
2ちゃんねる(2ch.sc)の削除ガイドライン
2ちゃんねるでは投稿のルールや、どのような投稿が削除対象となるのかを、削除ガイドラインに定めており、これに則って対処するとしています。
個人の取り扱い
この削除ガイドラインでは、投稿における「個人」の取り扱いについて、3種類に分類してそれぞれにルールを定めています。
【一群】
政治家・芸能人・プロ活動をしている人物・有罪判決の出た犯罪者【二類】
板の趣旨に関係する職業で責任問題の発生する人物
著作物or創作物or活動を販売または提供して対価を得ている人物
外部になんらかの被害を与えた事象の当事者【三種】
引用:削除ガイドライン
上記2つに当てはまらない全ての人物
それぞれの削除対象は以下のとおりです。
【一群】
・公開されているもの、情報価値があるもの、公益性が有るもの等は削除しない
・削除の可否は管理人が判断【二類】
・外部から確認できない、責任や事象に無関係な情報は削除対象
・公開されたインターネットサイト、全国的マスメディア、電話帳で確認できる等の隠されていない情報は削除しない【三種】
引用:削除ガイドライン
誹謗中傷の個人特定が目的である、文意により攻撃目的である等の場合はすべて削除対象
法人・団体・公的機関の取り扱い
法人・団体・公的機関に対する批判、誹謗中傷は原則放置としています。ただし電話番号については、明らかに公的なもの以外は一律で削除対象です。
電話番号については、明らかに公的なもの以外は確認手段が確立していないので一律削除対象になります。
その他、放置対象ではない場合は削除されることがあります。削除の可否は、依頼があった時点で考慮されることになり、最終的に管理人が判断します。
引用:削除ガイドライン
かといって、かならず削除に応じないわけではなく、削除要請板で要請するように記載があります。
2ちゃんねるで削除依頼する方法
2ちゃんねるで削除依頼をおこなう場合、自分で削除依頼板から申請する方法と、弁護士に依頼する方法の2種類があります。それぞれ解説いたします。
削除依頼板から申請する
2ちゃんねるでは郵送や電話、メールなどでの削除依頼は一切受けつけていません。「削除要請板」(重要削除対象専用)か「削除整理板」(通常削除)で依頼する形式です。
2ちゃんねるの定めた削除ガイドラインでは、個人名・住所・所属など個人情報の掲載、差別・蔑視発言を重要削除対象としており、これらの投稿は「削除要請板」で申請してください。上記以外の内容は「削除整理板」で申請します。
掲示板に投稿の際は、必要事項を入力のうえ「依頼の理由」の部分で、投稿内容のどの箇所がガイドラインや法律に反しているのか、それによる実害などを記載します。
依頼理由の内容が薄かったり、主観的・感情的な理由では、理由不備として不受理になりやすいです。過去の投稿を参考にしつつ、詳細に書く必要があります。
注意)削除依頼は公開される
削除依頼の際に入力した名前や依頼理由などの内容は、サイト上で公開され、それをもとに削除人(削除屋)と呼ばれるボランティアのユーザーが、削除可否の判断を下します。
公開されて多くの人の目に触れるため、上記のように主観的・感情的な内容を投稿すると、火に油を注ぎかねません。あくまで淡々とした文章を投稿されることをおすすめします。
弁護士に依頼する
自分で削除依頼をしても受理されなかった、またはなるべく早く、より削除してもらえる確率を高めたい場合、弁護士に依頼する方法があります。
弁護士に依頼した場合、状況次第で弁護士が代理で「削除要請板」から申請、もしくは仮処分の申し立てにより、法的に要請をおこないます。
掲示板から削除要請をおこなう場合、弁護士であっても依頼者と同様の取り扱いになるため、2ちゃんねるの削除ガイドラインやルールを理解している必要があります。
2ちゃんねるの削除ルールにくわしい、できれば削除の実績がある弁護士に依頼することをおすすめします。
なお、仮処分の申し立てとは裁判所で仮処分手続きをおこない、法的に削除命令を出してもらうものです。
まとめ
2ちゃんねるで削除依頼する方法は2種類あると解説いたしました。
まずは、費用もかからず自分でおこなえる削除依頼板からの申請がおすすめです。その際は削除ガイドラインを確認し、削除相当と判断されるような内容をよく検討されてください。
過去の削除依頼の内容を確認すると、依頼理由の内容が薄く、理由不備から「内容を確認するまでもなく不受理」になっているケースが多く見受けられます。
依頼しても不受理になり、それでも投稿を削除してもらいたい場合は、内容を練り直して再度依頼を申請するか、弁護士に相談してみるのもよいでしょう。
弁護士であれば、法的な手段で削除要請ができますし、発信者情報開示の請求をおこない、投稿者を特定して慰謝料の請求も可能です。
弁護士に依頼するか悩まれている場合は、初回相談が無料というところで話を聞いてもらって判断してみるのもよいかもしれません。
Instagramの報告・通報する方法|無断転載や誹謗中傷への対処法
Instagramは無料で、さらに匿名で誰でも利用できるSNSであり、さまざまなユーザーが利用しています。
そのため、ときに人を不快にさせるような内容や、著作権違反の投稿をする人がいたり、攻撃的なコメントを投稿したりする人もいます。
このようなときのために、Instagramでは運営に報告できる機能があります。では、報告すると具体的にどうなるのか、その方法などとあわせて解説いたします。
Instagramの報告機能とは
Instagramの報告機能とは、不適切な投稿、コメント、ダイレクトメッセージなど、規約違反の投稿を運営に通報できる機能です。
よくある報告の内容としては、スパムや嫌がらせ、他者が公開した作品の無断転載による著作権違反などが挙げられます。
なお、スパムとはおもに、関係のない人物からのフォロー、有名人アカウントに対する宣伝のコメント、知らない人物から勝手にタグづけされる、といった迷惑行為のことです。
Instagramに報告したらどうなる?
Instagramに報告し、運営側が削除や措置を実施すべきと判断した場合、通報されたユーザーに対し、詳細を確認する連絡や、削除を実施する旨のメールが配信されるようです。
では、この際に自分が報告したことが相手に通知されてしまうのか、その後運営から折返しの連絡はあるのか、など気になる部分について解説いたします。
報告内容は相手に通知される?
基本的に、報告されたユーザーに対して「誰から報告された」との通知はされません。ただし、著作権侵害で報告をおこなった場合、相手に権利所有者の名前などが通知されます。
運営側から返答はある?
報告したコンテンツが削除された場合、運営側からダイレクトメッセージにて、削除された旨の連絡が届きます。
また、削除に至らなかった場合に関しても、削除されないことが決まった旨と、非表示にしたい場合はブロックで対処して欲しい、といった連絡が来る場合もあるようです。
間違って報告してしまった場合はどうすればよい?
誤って報告してしまったり、報告の内容を間違えてしまったというとき、Instagramでは報告をキャンセルする機能はありません。
ただ、Instagramは報告内容に関して目を通しているため、報告が誤りであると分かれば、削除やアカウント停止といった対応に至ることはないでしょう。
Instagramの報告・通報する方法
では、Instagramの投稿や写真、コメントなど、それぞれにおいて規約違反を報告・通報する方法を解説いたします。
なお、著作権侵害に関する報告ができるのは、著作権の所有者か公式代理人のみです。Instagramで著作権違反を発見した際は、著作権の所有者に連絡する必要があります。
投稿・写真の報告
投稿・写真の報告をおこなうには、まず報告したい投稿の右上にある「…」をタップし、開いたメニューの一番上にある「報告する」をタップします。
すると、投稿を報告したい理由の選択肢が表示されます。
誹謗中傷の投稿であれば「嫌がらせやいじめ」、著作権侵害は「知的財産の侵害」というように、適したものを選択します。なお、選択肢によって報告フォーマットが異なります。
コメントの報告
まず、報告したいコメントのついている投稿の吹き出しアイコン、もしくは「コメント◯件を表示」をタップし、コメント一覧を開きます。
報告したいコメントを左側にスワイプすると表示される、吹き出しの!アイコンをタップします。
下にメニューが表示されるため、「このコメントを報告」をタップ、その後は「投稿・写真の報告」でご紹介したように、報告したい理由を選択すれば完了です。
ダイレクトメッセージ
ダイレクトメッセージ一覧を開き、報告をおこないたい相手をタップします。
該当のメッセージ画面が開いたら、一番上にある相手の名前部分をタップします。
詳細画面が開くので、下部にあるメニュー「報告」をタップします。
報告したい理由の選択肢が表示されるので、これもほかのケースと同様に適切なものを選択し、報告完了です。
アカウントの報告
アカウント自体を報告するには、アカウントのトップページで右上の「…」ボタンをタップし、「報告する」を選択します。
続いて、「アカウントを報告」をタップします。
「Instagramに載せるべきではないコンテンツを投稿している」を選択します。
報告したい理由を選択して、報告完了です。
Instagramの削除基準
Instagramの利用規約では、つぎのような行為を禁止しています。
引用:利用規約
- 他人へのなりすましや不正確な情報の提供
- 不正、誤解、詐欺、不正行為を行う目的の行為
- 規約ポリシーに反したり、違反を推奨する行為
- 意図されたサービスの運用に支障をきたす行為
- 不正な方法でアカウント作成や情報へのアクセスを試みる行為
- ご自身のアカウントの販売または譲渡
- 個人情報や秘密情報など、他人の権利を侵害する投稿
- 無許可でドメイン名やURLをユーザー名にする行為
つまり、このいずれかに当てはまる投稿やコメントは運営による削除の対象となり、報告されたユーザーはなんらかの措置を受ける可能性があります。
まとめ
このようにinstagramでは、不快な内容の投稿やコメント、迷惑行為などは運営に報告したり、削除やブロックをしたりすることで対処できます。
ただ、弁護士に相談すれば法的措置により、迷惑行為をしてきた相手の個人を特定したり、慰謝料を請求したりすることも可能です。
執拗に嫌がらせをしてくるなど悪質な場合は検討されてもよいかもしれません。
ママスタの削除依頼|誹謗中傷コメントへの対処法
月間3.6億PV、900万人以上ものユーザーを抱える、女性向け情報プラットフォームであるママスタ。そのなかには「ママスタコミュニティ」という匿名掲示板サービスもあります。
このママスタコミュニティは匿名で自由に投稿できることから、一般的な悩みや愚痴などの投稿のほか、他人を誹謗中傷する投稿もされてしまう場合があります。
当記事では、ママスタにおいて自身への名誉毀損や誹謗中傷などの投稿がされた場合、どのように削除依頼をすればよいのか、その方法について解説いたします。
ママスタとは
ママスタ(ママスタジアム)とは子育てに関する情報が充実している、日本最大級の女性向け情報プラットフォームです。
2021年4月には月間3.6億PVを記録、ユーザー数も900万人を突破するなど、非常にアクセスが多い人気のサイトといえます。
子育てや家族に関する悩みを解決してくれる記事やニュースが満載のキュレーションメディア「ママスタセレクト」や、交流掲示板「ママスタコミュニティ」などのコンテンツがあります。
このママスタコミュニティは匿名掲示板で、日常の悩みや時事ネタなどさまざまなトピックがありますが、匿名性ゆえに有名人のアンチ、SNSアカウントを晒し誹謗中傷する目的のトピックなどが立てられるケースが相次いでいます。
ママスタの削除基準
ママスタでは利用規約において、以下のような内容の投稿を禁止事項と定めており、これに違反したものは運営側の判断により削除する場合があるとしています。
引用:利用規約
- 他人の名誉、信用、プライバシー権その他人格的な権利を侵害し又は侵害するおそれのある行為
- 他人の特許権、商標権、著作権その他の財産的な権利を侵害し又は侵害するおそれのある行為
- 中傷、脅迫、いやがらせ、その他経済的もしくは精神的損害または不利益を与える行為
- 民族・人種・性別・年齢等による差別につながる表現の掲載
ママスタの誹謗中傷コメントの削除依頼
ママスタで誹謗中傷コメントを削除依頼する方法は「トピック画面から申請する方法」と「お問い合わせから申請する方法」の2つがあります。
それぞれの手順について具体的に解説いたしましょう。
各トピック画面から「通報/削除依頼」する
まず、削除依頼したいトピックのタイトル下にある「通報/削除依頼」というリンクをクリックすると、通報/削除依頼フォームのページに飛びます。
「お名前」と「ご依頼理由」を入力するだけでよいですが、削除してもらいやすくするために、「ご依頼理由」の箇所は投稿内容のどの部分がどの規約違反にあたるか、具体的に記載するのがおすすめです。
なお、コメントに対する通報は各コメントNO.をクリックして表示される「コメント詳細ページ」から通報できます。
お問い合わせから削除申請する
お問い合わせフォームから削除依頼する場合、入力項目にメールアドレスがあるため、返信を希望する場合はこちらからの通報がおすすめです。
こちらも「お問い合わせ内容」の部分で、どのトピックを削除してほしいのか、どの部分が利用規約の違反にあたるのか、分かりやすく具体的に記載するようにしてください。
削除依頼が受理されなかったときは弁護士に相談
削除依頼の申し立てが受理されず、それでも投稿を消したい場合や、犯人を特定して慰謝料の請求をおこないたい場合、弁護士に相談する方法があります。
弁護士に依頼すれば、法的な手段を使って投稿を確実に削除でき、また発信者情報開示請求により犯人の個人を特定し、慰謝料の請求も可能です。
また、弁護士であれば自力で申し立てるよりもスピーディーに解決できるため、早く問題を片付けたい場合はまず無料相談してみるとよいかもしれません。
ライブドアブログの削除依頼|誹謗中傷コメントへの対処法
国内の無料ブログサービスのひとつとして、知名度の高いライブドアブログ。無料で利用できるため、開設ブログ数は数百万、閲覧者は数千万人にものぼるといわれています。
しかし、無料で誰でもブログの作成、記事やコメントの投稿もおこなえることから、特定の個人や企業に対する名誉毀損や誹謗中傷の内容が書き込まれてしまう場合もあります。
このような悪意ある投稿をされてしまったとき、運営側に削除依頼を申請するにはどうすればよいのか、その方法と、申請が受理されなかった場合の対処法を解説いたします。
ライブドアブログとは
ライブドアブログとは、2003年に株式会社ライブドア(エッジ株式会社)によって開始された無料ブログサービスです。現在はLINE株式会社が運営しています。
開設されているブログ数は数百万、その閲覧者は数千万人にものぼり、国内トップ3~5に君臨する大手サービスです。
日記や趣味、グルメといったカテゴリーのブログなど、多種多様なブログが存在しています。
ライブドアブログの削除基準
ライブドアブログにおいて、運営側はどのような投稿を不正行為とみなして削除対応してくれるのか、その基準となるのが「利用規約」と「削除方針について」のページです。
とくに「削除について」では、以下のような投稿は、送信防止措置を講じた旨の連絡(警告)や、削除の措置をおこなうと記載されています。
《掲載内容が、権利侵害のおそれ、あるいは法律に抵触するおそれがあると判断されるものについて》引用:削除方針について
- 誹謗中傷、名誉毀損に類する掲載 (当該者が特定可能で、かつ社会的信用を低下させると思われるもの)
- プライバシーの侵害に類する掲載 (電話番号、メールアドレスの記載、あるいは住所、氏名等、個人特定が可能な掲載)
- 著作権、肖像権侵害に類する掲載 (権利者であると確認が取れ、権利侵害箇所が具体的に指ししめされた場合)
よって、これらの内容にあたる投稿であれば、削除依頼の申し立てが受理される可能性が高いといえるでしょう。
ライブドアブログの書き込み削除依頼の流れ
ライブドアブログの運営側に書き込み削除を依頼する場合、どのような手順を踏む必要があるのか、具体的な流れを解説いたします。
ライブドアブログの削除依頼は、お問い合わせフォームと郵送で受け付けています。
福岡県福岡市博多区博多駅中央街8-1 JRJP博多ビル12F
LINE株式会社 livedoorお客様サポートセンター
上記いずれかの方法で、「本人確認書類」2点と「侵害情報通知書 兼 送信防止措置依頼書」を送付してください。
本人確認書類は申告者が個人(またはサークル、任意団体)の場合と法人の場合で異なり、つぎのような書類が必要です。
送信防止措置依頼書に記載の氏名、住所と一致するもの
送信防止措置依頼書に記載の氏名、住所と一致するもの
投稿内容のどの部分がライブドアブログの規約や法律に違反しているか、実際にどのような実害があったか、などを具体的に記載することで、削除に応じてもらいやすくなります。
ブログ管理者に意見照会が行われる
削除依頼の申請がおこなわれると、当該ブログの管理者へ送信防止措置(削除)に同意するか否かの意見照会が行われます。回答の期日は7日間が目安です。
期日までにブログ管理者から回答がなかった場合、運営側としては削除に同意したという判断になります。
意見照会の連絡が来る
意見照会が完了後、運営側からブログ管理者の回答に関する連絡が届きます。ブログ管理者が削除に不同意を申し出た場合、削除措置が講じられない場合があります。
削除依頼が受理されなかったときは弁護士に相談
削除依頼を申請しても、必ず受理されるわけではありません。ライブドアブログの削除基準を満たさない、ブログ管理者が拒否した、などの理由で不受理になる場合があります。
自力での解決が難しい場合、弁護士に依頼すれば投稿を法的に削除してもらい、また投稿した犯人の個人を特定することもできます。
ハードルが高く感じてしまうかもしれませんが、法的手段で確実に削除してもらうには、弁護士に依頼する以外の方法がありません。
初回相談は無料という弁護士も多いため、まず話を聞いてもらい、どう対応してもらえるのか、などを確認するため気軽に相談してみるのもよいでしょう。
転職会議の削除依頼|誹謗中傷コメントへの対処法
転職希望者にとって一番気がかりなのが、「転職に失敗したくない」ということでしょう。そのために、応募を検討する企業の実際の社風や働き方、制度などをインターネットで調べる人も多いです。
転職会議は、このような転職希望者が知りたい情報を、企業の現役社員や元社員が口コミとして投稿しているサイトなので、入社前の情報収集で大いに役立ちます。
しかし企業側としては、ここにブラック企業であるとか、過去の不祥事が掲載されてしまうなど、悪評の投稿がされてしまうと採用活動への悪影響が懸念されます。
では、転職会議に投稿された口コミはどのような内容だと削除対象となるのか、削除依頼はどのような手順でおこなえばよいのか、その申請方法についてご紹介いたします。
転職会議とは
転職会議とは、株式会社リブセンスが運営する国内最大級の転職口コミサイトです。求人情報は17万件以上、会員数は700万人を超えています。
リブセンスは、アルバイト情報サイト「ジョブセンス」や「マッハバイト」、「就職会議」などを運営しており、名前を聞いたことがある方も少なくないでしょう。
転職会議は、会員であれば誰でも現職・前職の口コミ投稿や閲覧ができ、就労状況や会社の成長性など、求人情報では分からないリアルな意見を聞くことができます。
しかし、登録すれば誰でも口コミ投稿ができるため、企業に対して恨みをもつ社員、元社員が腹いせに悪評を投稿する可能性も大いにあり得ます。
転職会議はどんな口コミが削除されるのか?
転職会議では「口コミ投稿ガイドライン」を設けており、以下の内容の投稿を削除する場合があるとしています。
引用:口コミ投稿ガイドライン
- 在籍情報に信憑性が低いと判断した投稿
- 月給x12 + 賞与を大幅に年収が上回っている場合
- 給与、所定労働時間、平均残業時間、年間休日数等の数値が、不適格だと判断した場合
- 入社前・退職後の時期に関する投稿の場合
- その業界や企業では考えづらい職種等での投稿の場合
- 投稿内容と職種等に相違があると判断した場合
- 同一企業名等、投稿先企業が誤っていると判断した場合
- 過度に個人的な情報、参考になる情報が少ないと判断した投稿
- 投稿先企業とは、無関係の企業・団体等に対する情報がある投稿
- 事件性・犯罪性が考えられる、人命に関わる発言・情報がある投稿
- 宣伝や広告、外部リンクへ誘導するような投稿
- 企業などからの依頼による不正な投稿
- その他、弊社が不適切と判断した投稿
また、利用規約では以下の事項を「禁止行為」として定めており、これに抵触する投稿は削除される可能性が高いです。
引用:転職会議の利用規約
- 自分、他のユーザーまたは第三者に関する虚偽の情報を提供、公開する行為
- 他のユーザー、第三者を誹謗中傷する行為
- 他のユーザー、第三者の著作権、商標権その他の権利を侵害する行為
- 他のユーザー、第三者の財産、名誉、プライバシー、肖像権等を毀損または侵害する行為
削除依頼したい投稿の内容が上記のいずれかにあたる場合、削除依頼の際にそれを指摘することで削除に応じてもらいやすくなります。
転職会議の口コミ削除依頼の方法
転職会議で口コミの削除依頼をおこなう場合、つぎの2種類の書類が必要になります。
- ①侵害情報の通知書 兼 送信防止措置依頼書
- 転職会議の指定する定型フォーマットがあり、お問い合わせフォームから連絡することで取得できます。
- ②印鑑登録証明書(3ヶ月以内発行のもの)
- 代理人弁護士の場合は印鑑登録証明書は不要、また押印は社判・弁護士職印のいずれでも問題ありません。
そのため、まずお問い合わせフォームから「投稿削除希望」の旨を連絡し、「侵害情報の通知書 兼 送信防止措置依頼書」を送ってもらえるように依頼してください。
削除依頼の内容としては、削除してもらいたい投稿がどれか、そのURLと、投稿内容のどの部分がどの規約違反にあたるか、どういった被害を受けたか、などを記載してください。
また、フォームにあるメールアドレスの欄は、企業ドメインのアドレスである必要があります。フリーメールはNGです。
なお、虚偽の内容を投稿されたと申し立てる場合、虚偽であることを証明できる証拠資料の提出を求められる場合もあります。
注意)削除代行業者からの申請は法的な処罰の対象
転職会議をはじめ、インターネット上の投稿削除を代行する業者が存在しますが、このような業者を介した申請は認められません。「非弁行為」として法的な処罰の対象になります。
削除依頼の申請をおこなえるのは、当事者である本人と、企業から依頼を受けた弁護士のみです。代行業者を利用しての申請はおこなわないようにしてください。
削除依頼が受理されなかったときは弁護士に相談
転職会議では、権利侵害にあたる可能性のある投稿を削除対象としており、依頼してもかならず受理されるとは限りません。
上記のように削除代行業者の利用は認められていないため、自力での削除が難しい場合は最終手段として弁護士に依頼する方法があります。
弁護士に依頼すれば法的な手段をとって確実に削除してもらえるため、費用がかかってもかならず投稿を消したい場合に効果的です。
また、弁護士であれば投稿者の個人を特定することも可能なため、自社の評判を著しく低下させたとして訴えたい場合にもおすすめです。
弁護士にもインターネットが得意、不得意な人がいるため、初回無料相談などを利用してみて、おまかせできそうな方に依頼するとよいでしょう。
goo blog(gooブログ)の削除依頼|誹謗中傷コメントへの対処法
有名ブログサービスのひとつである「goo blog」は無料でブログを開設でき、初心者でも簡単に記事を投稿できるため、利用者も多いです。
しかし、ときに特定の個人や企業の情報を晒したり、批判したりするコメントが投稿される場合もあり、それが多くの人の目に触れれば、書かれた側は社会的な評価が低下するおそれもあります。
今回は、goo blogでこのような悪意あるコメントが投稿されてしまった場合に、削除依頼をおこなう方法をご紹介します。
goo blogとは
goo blogとは、2004年3月9日にサービスを開始した老舗のブログサービスです。大手ポータルサイト「goo」を運営する、NTTグループのNTTレゾナントが提供しています。
登録は無料、専用エディタを利用して簡単に記事作成ができ、また写真加工の機能も充実しています。
15周年を迎えた2019年にサービスがリニューアルされ、「gooブログ」から「goo blog」に名称変更。
一方的にブログを投稿するだけでなく、リアクションボタンやハッシュタグ機能など、SNSのようにユーザー同士のつながりが生まれる要素が複数追加されました。
goo blogの削除基準
goo blogのサービス利用規約において、つぎのような投稿を規約違反と定めており、これが削除依頼に応じる基準となっています。
引用:goo blogサービス利用規約
- 他の会員又は第三者の知的財産権(著作権・意匠権・特許権・実用新案権・商標権・ノウハウが含まれますがこれらに限定されません)を侵害する行為
- 他の会員又は第三者の財産、信用、名誉、プライバシー、肖像権、パブリシティ権を侵害する行為
- 法令に反する場合、又は法令に反する行為へ勧誘する行為
- 他の会員又は第三者に不利益を与える行為
- 他の会員又は第三者に対する誹謗中傷、脅迫、嫌がらせを行う行為
- 他の会員又は第三者を差別又は差別を助長する行為
- 本人の承諾のない個人情報(氏名、生年月日その他の記述等(メールアドレス、電話番号、自動車等のナンバープレート、金融機関口座番号、住所などにより個人を特定しうる情報)を含む情報を掲載する行為
つまり、投稿された内容が上記のいずれかにあたるようであれば、削除に応じてもらえる可能性も高くなります。
goo blogの誹謗中傷コメントの削除依頼
では、goo blogに投稿された誹謗中傷コメントの削除依頼をおこなう方法について、2種類ご紹介します。
投稿者に削除依頼する
まずは、誹謗中傷のコメントが投稿されているブログ記事の投稿者に、直接依頼してみるのがよいでしょう。ハードルも低く、簡単に実行できます。
goo blogにはメッセージを送信できるメッセージモジュールという機能がありますが、ブログによってある場合とない場合があります。
メッセージ送信ができるようならそこから、できない場合はコメント欄に依頼文を入力して送信するとよいでしょう。
依頼文としては、つぎのような内容を論理的な文章で記載するのが望ましいです。
- 投稿内容のどの部分がgooの利用規約や法律に違反しているか
- 投稿によりどのような不利益を被ったのか
- 上記内容から運営への通報も検討している旨
運営に削除依頼する
投稿者に削除依頼しても返事がない、または対応してもらうことが難しそうであれば、goo blogの運営に依頼をおこなってください。
運営への削除依頼はお問い合わせフォーム「各サービスに関するお問い合わせ」からおこなえます。
フォームの各項目についてはつぎのように入力、もしくは選択し、「送信」で完了です。
サービス名:ブログ
お問い合わせ種別:「権利侵害」
お問い合わせ内容:上記「投稿者に削除依頼する」の部分で紹介したものと同様、投稿内容がどの違反にあたるのか、またどのような不利益を被ったか、などを記載
対象ページのURL:問題の記事のURL
返信用メールアドレス:返信を受けるメールアドレスを記入
削除依頼が受理されなかったときは弁護士に相談
削除依頼を申し立てても、かならず削除してもらえるとは限りません。自己解決が難しいという場合、最終手段として弁護士に相談する方法があります。
弁護士であれば、誹謗中傷などの記事やコメントを法的に削除できるうえ、発信者情報の開示請求もおこなえるため、投稿者の特定も可能です。
絶対に削除してほしい、また犯人を特定して慰謝料の請求をおこないたい場合には、まず無料相談を受け付けている弁護士に話を聞いてみるとよいかもしれません。
Facebookの報告・通報する方法|誹謗中傷や悪質な投稿への対処法
Facebookを含むSNS全般にいえることですが、ユーザーのなかには嫌がらせなどの目的で、特定の相手に対して誹謗中傷の投稿や、攻撃的な言動をしてしまう人がいます。
このようなときのために、Facebookでは悪質な投稿やアカウントを運営に通報し、措置を講じてもらえる、報告という機能があります。
では、この報告はどこからおこなえばよいのか、その方法と、報告したあとはどのように対応されるのか、などについて解説いたします。
Facebookの削除対象の投稿・アカウント
Facebookには、ユーザーが遵守すべきルールを定めた「利用規約」や「コミュニティ規定」というものがあります。
これらの規定に反する投稿や、悪質な迷惑行為をおこなうアカウントは、運営側の判断により投稿を削除されたり、利用を制限されたりといったペナルティを受ける場合があります。
まず、Facebookでは投稿内容、アカウントに関してどのような違反行為をおこなうと削除対象になってしまうのかをご紹介します。
投稿の削除対象について
Facebookのコミュニティ規定では、つぎのような内容を「不適切なコンテンツ」としており、これにあたる投稿は削除対象となります。
- 不正行為および詐欺
- 意図的に他者を欺く、故意に虚偽の表示をするなどして他者の金銭または財産を詐取、または搾取するコンテンツ
- いじめと嫌がらせ
- 脅迫的なメッセージの送信や、他者に個人情報を公開する、悪意をもって一方的に連絡するなど
- プライバシー違反
- 利用者自身、もしくは他者の個人情報(メールアドレスやパスワード、クレジットカード情報など)
- ヘイトスピーチ・有害な固定概念
- 暴力的な発言や人間性を否定するような発言、侮辱的または嫌悪的な表現、差別を助長する呼びかけなど
- 暴力や過激な描写
- 人体や死体に関するグロテスクな画像や動画、加虐的な発言など
- 成人のヌード・性的行為・性的勧誘
- 性的な描写がある現実の成人のヌードや、性的行為を依頼・提供・要求すること、性的な挑発をおこなうこと
- スパム
- 非常に高い頻度で投稿、シェアなどのアクションの実行、また「いいね!」やサイトの権限、製品機能を売買または交換しようとすること
- 偽装行為
- 複数のFacebookアカウントの保持や他者との共用、報告システムの不正利用による他者への嫌がらせ、コンテンツのソースまたは出典を偽ることなど、各種偽装行為
アカウントの削除対象について
Facebookでは、利用規約に違反するつぎのようなアカウントは停止措置をおこなう場合があると定めています。
- 利用規約に違反するコンテンツを投稿している
- コミュニティ規定における違反行為を続ける
- 偽名の使用
- 他者へのなりすまし
- 嫌がらせ、広告、宣伝、その他の迷惑行為を目的に、他のユーザーと接触する
Facebookの報告・通報する方法
では、Facebookにおいて、特定の投稿やアカウント自体を報告・通報する方法について、それぞれご紹介いたします。
投稿の報告
投稿の右上にある「…」を選択し、一番下のメニュー「投稿を報告」を選択します。
報告する理由が表示されるので、該当の投稿がどの違反にあたるのか選択すると、報告が完了します。
なお、報告後はサポート受信箱にて、審議の状況や結果を確認できます。
アカウントの報告
報告したいアカウントのトップページを開き、「…」ボタンをタップ。
メニューから「サポートを依頼またはプロフィールを報告」を選択します。
すると、投稿の報告と同様に報告したい理由が表示されるため、当てはまるものを選択すると報告完了です。
Facebookに報告したらどうなる?
Facebookで報告をおこなった場合、報告された相手はどうなるのか、また報告したことがバレないのか、など報告後の経過について解説いたします。
報告された投稿はどうなるのか
投稿やアカウントに関する問題が報告されると、運営側が内容を確認したうえで、コミュニティ規定に違反するコンテンツはすべて削除するとしています。
ただし、個人的に不快と感じるコンテンツであっても、利用規約やコミュニティ規定に反していない限り、かならず削除されるわけではありません。
報告されたアカウントはどうなるのか
アカウントが報告されると運営側がページを確認し、違反を認めると「警告」がなされます。警告後も違反をくり返す場合、「アカウント停止」措置となります。
ただ、非常に悪質な行為をおこなったユーザーであれば、警告をおこなう前にアカウント停止となる場合もあるようです。
なお、アカウント停止に関して異議を申し立てることもできますが、審査に通過しなければアカウントは復活できません。
報告したことは相手にバレるのか
なお、報告は機密情報として扱われるため、報告された側のユーザーは誰から報告されたのか知ることはないということです。
ただし、知的財産権の侵害が理由となる報告は、権利所有者か正式な代理人のみが報告でき、違反者側に権利者の情報が公開されることとなっています。
まとめ
Facebookでの報告は、基本的に該当の投稿やアカウントページの「…」を選択し、報告の理由を選択するだけでスムーズにおこなえます。
ほかにも、目に入れたくない情報を非表示にしたり、ブロックしたりする機能はありますが、悪意ある投稿や迷惑行為を続けるユーザーがいる場合、報告されるのがおすすめです。
また、嫌がらせしてきた相手に対して慰謝料の請求などをおこないたい場合、弁護士に相談するという方法もあります。
相手の嫌がらせにより強い精神的苦痛を受けた、営業妨害をされた、といった被害を被ったのであれば、検討されてみてもよいかもしれません。